スポーツジムへ通うのは週何回が理想的?毎日通うのは逆効果なの?
ジムというと毎日のように通って汗を流すイメージがありますが「毎日通っていたらクタクタ…」「頻繁に通う時間がない!」という方も少なくないでしょう。ジムに申し込みをしてまず悩むのが通う頻度です。ジムに通う目的は人それぞれですが、どのような頻度で通うのが理想的なのでしょうか。今回はジムの効果的な通い方をご紹介します!
スポーツジム初心者は週2~3日がおすすめ
「ジム通いは毎日がいい!」とも「毎日ではないほうがいい」とも言い切れません。ジム通い初心者の方は週2日~3日が推奨されています。「鍛えれば鍛えただけ筋肉が増えるのでは?」というのは誤解で、実は毎日、筋肉に負荷をかけ続けることは筋肉にはよくありません。
筋肉にはトレーニングと「休息」の両方が欠かせないためです。筋肉は破壊と修復を繰り返しながら大きくなっていくという性質を持つことから、破壊ばかり繰り返してしまうと筋肉が増えないことになります。人が疲れたらしっかり寝て休むように、ハードなトレーニングの後には筋肉の休息も長く必要となるというわけです。
ジム通いを始めたばかりの初心者が、筋肉が回復していない状態でまたトレーニングを行ってしまうと、筋肉がつくどころか筋肉の修復を阻害して、それまでのトレーニングも無駄になってしまう可能性があります。そこで、1日トレーニングを行ったら2、3日休む、つまり週2~3回のスポーツジム通いがおすすめです。
スポーツジム通いは超回復に合わせる
先ほどお話ししたように、筋肉は鍛えた後に休息をとることによって筋肉量が増加します。これは「超回復(ちょうかいふく)」という現象が起きるためです。
超回復とは?
超回復は運動やトレーニングによって筋肉がエネルギーを消耗した際に筋繊維がダメージを受けることで生じる現象です。ダメージを受けた筋肉を休ませると、休息の間に筋肉の修復を開始、ダメージを受けた筋肉が運動前よりもさらに大きくなります。
このような超回復は筋力トレーニングの後、48~72時間ほど休息を取ることによって起きるといわれています。そこでスポーツジム通いは超回復に合わせた頻度が大切になってくるのです。
超回復の速度は人それぞれ
超回復を起こす時間は48~72時間と個人差があります。また、負荷のかかるトレーニングをした時には超回復まで72時間ほどかかる場合もあり、回復に時間がかかるのが普通です。トレーニングを始めて間もないジム初心者もまた、超回復の速度が遅く、時間がかかるでしょう。しかし、超回復を待って次のトレーニングを行うことが筋肉量アップには理想的とはいっても、自分の筋肉が超回復したかどうかは分かりません。効果を上げるには日々のトレーニングの記録が大切です。
まずは自分なりのペースでトレーニングと休息を繰り返しましょう。継続するなかで、トレーニングをレベルアップしていってもついていけるようになれば筋肉量が増えたという印。効果的な超回復が行われているということになるでしょう。
スポーツジムは毎日通えばよいというものではない
超回復を待つという意味で、毎日ジムに通うことは筋肉によいことではないでしょう。超回復を待たずに次のトレーニングを行ってしまうと、筋繊維の破壊が進み、筋肉量は増えていきません。逆に筋肉量が減ってしまうことにもなります。
また、トレーニングと休息のバランスも大切です。長期間休息を取ってしまうとせっかく増やした筋肉量が元に戻ってしまいます。しかし、超回復が起こるのはあくまでも鍛えた筋肉だけなので、日替わりで違う部位を鍛えることは、問題ありません。ある部位が超回復している間にほかの部位のトレーニングをするというトレーニング方法は、効率的に全身の筋肉量アップできる方法といえるでしょう。
目的別のスポーツジムに通う理想的な頻度
スポーツジムに通う頻度は目的や内容によりベストな頻度が異なります。たとえばダイエット目的であれば、効果を感じやすく、ストレスなく続けられる週2~3日。筋肉トレーニングが目的であれば、やはり同じ週2~3日が理想的といえるでしょう。何度もお話ししましたが、超回復と休息を2、3日置きに繰り返すことが効率的に筋肉量を増やすことにつながります。
一方、有酸素運動が目的であれば毎日ジムに通っても効果的だといわれています。有酸素運動は筋肉への負荷が少ないため、運動を始めたばかりの方、運動不足を感じている方が始めるにはぴったりの運動です。しかし、筋肉痛や疲労を感じる場合には無理せず、休息を長めにとるよう心がけましょう。
まとめ
スポーツジム通いは週2~3日が理想的です。その理由についても理解できたのではないでしょうか。ハードな運動を毎日行って筋肉を使い過ぎてしまうと逆に筋肉量を落としてしまうことになります。スポーツジム初心者の方は、初めは超回復にどれぐらいの時間が必要か、自分で把握することが難しいかもしれません。疲れや筋肉痛の具合から判断し、休む時間を加減する、トレーニング内容を軽くするなどの調整を行うことが大切です。自分に合った運動量と休息で、効率よく筋力アップを目指しましょう。